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科学論と言えば、Ap氏・を避けて通ることはできません。 次に少し紹介きる」世界を注意深く眺めているだけで、われわれはすでに論理化をおこなっていると言うことがこの論理化の先端に発するスパークこそ直観なのであって、直観とは決して〃山勘“などではないのです。
偉大な科学者は詩人に似ている偉大な科学者の感性と詩人の感性が似ていることがよく分かります。 実は、人間が持つべきこのような謙虚な態度と、そこから生まれる澄み切った直観がなければ、医療でもスポーツでも芸術でも、分野に関係なく優れた仕事ができないことは同じなのです。
ノーベル化学賞を受賞したFk氏が、同じ京都大学出身の棋士、林九段と対談し、直観とか勘について話しています。 いちいち迷わずに、経験の蓄積によって勘で手段を取捨する。
の定義は、われわれにも大いに参考になりますね。 全人医学とは何か、を明らかにするために、本当の科学的見方とは何か、ということについて説明しました。
医学も生物学をはじめとする自然科学だけでなく人文・社会科学にも基礎を置いた分野であり、本当の医学とは何かを明らかにするためには、本当の科学とは何かを明らかにしておかなければならなかったからです。 偉大な科学者は共通して人間性が豊かで、謙虚な態度の持ち主です。
その全人的な人格の中で、人間活動の一部にすぎない科学の役割を正しく位置づけて機能させています。 科学のための科学の理論的擁護者であるAp氏・でさえ、決して科学が全てとも科学が万能とも言っていません。

科学と芸術、道徳、思想とのバランスが大切だと主張しています。 Ap氏・は最後の万能者と呼ばれるフランスの科学者で、近世における最も偉大な数学者の一人に数えられています。
天文学、物理学でも活躍しました。 多くの科学論を残し、科学者たちに大きな影響を与えたのです。
は科学者のための科学、科学の客観的価値の確立を説き、実際的応用を目的とすべきではなく、あくまでも真実を明らかにすることに関心を持つべきだと主張します。 この真実とは何か、の文章をいくつか引用すれば分かると思います。
以下、『科学の価値』(Ap氏・、Yk洋一訳、一九七七年)から引用します。 えるのは、どうしたってできないことのように見えるかも知れない。
ながら、わたしはこの両者を引き離すことはできない」略)人間は科学によって幸福になることはできない」また、ものごとについて語るためにわれわれのもちいるすべての語は思想以外のものは表現し得ない。 思想以外のものはすべてまったくの虚無である。
従って思想以外に他のものがあると言うのは意味のない主張である」ここで世界の普遍的な調和が、あらゆる美の根源であることをつけ加えて言ってお医学の分野でも、現在確かに分析的手法は発達し、成績も上がっています。 それを駆使して全体像を統合して考える習慣や、積み重ねた分析の結果を論理化し、その先方にある見えないものを直観する力はむしろ失われてきています。
全体像を語ることが避けられ、直観を非科学的と否定する医学者も多い現状となっているほどです。 優れた科学者がそうであったように、優れた臨床を行なうためには、統合した見方、見えないものを見る力が不可欠なのです。
一見して病人を診断するのが名医だとSy氏は言っていますが、名医は全てこのような力を持っているものです。 さて、本題の全人医学とは何かですが、その基本として必要とされる力は、前述のような優れた科学者の条件と同じです。
この全人医学の始祖としては誰もがH氏を挙げますが、H氏は紀元前四六○年頃、つまり日本の縄文時代にギリシャの離れ小島、コス島で、すでに合理的な近代医学を体系化し、臨床や研究、教育に活動していたのです。 全人医学とは何かを理解していただくためには、H氏を語らずには始まらないでしょう。
第一回メディカルオリンピアードがコス島で開かれ、そのオープニングセレモニーのH氏の誓いが、アスクレピオンの遺跡で行なわれたのです。 これは本当に感銘を受けました。

視覚に就いて、四十八編、婦人病、四十九編、不妊症、五十三編、子宮内に於ける胎児の裁断、五十四編、歯牙発生に就いて、などとほとんど近代医学の体裁が整えられているのに、驚かされます。 それに加え、第十三編、人間の自然性、十六編、食物、十八編、生活の衛生、十九編、空気と水と場所、などの記述があり、自然の法則に従って生き、食、水、空気、生活環境なども重視し、全体として調和した健康像を提唱しているのです。
これら全ての記述を通して、H氏の全人医学観が明らかに示され、特に全人医学という言葉を使っていませんが、H氏の医学大系を、全人医学と言うようになったのです。 コス島は現在、観光だけに頼っている島で、シーズン中は海岸沿いのホテルやレストランの多いエリアは賑わいますが、雨期に入ると戸閉め状態になってしまう静かな島です。
コバルトブルーのエーゲ海に浮かぶこの小島にも、遺跡が多く、草むらには大きな石の円柱、土台などが散乱しています。 かつて栄華を極めた姿が想像されます。
リゾートエリアの街の中心の広場に、とても太く、傘のように枝を伸ばしたプラタナスがあり、プレントリーと呼ばれています。 コス島はネコがたくさんいて、プレントリーの枝にも何匹もネコが寝ています。
この樹は由緒ある樹で、H氏がこの樹の下で弟子を集め、哲学や医学を語ったと伝えられています。 近年、人間の哲学的能力の衰退が顕著で、分析栄えて臨床医学滅びる、という面が危倶されるようになってきたと考えます。
国際H氏財団理事長のSg氏(アテネ大学教授)は、H氏の医学を次のように評しています。 技術や薬などの医学がどれほど進んでも、治る力のあるものは治って元気になり、生きる力の低下したものは、いかなる技術や薬を用いても、病み滅びるのが大原則です。

治る力を失った生命にどんな治療を施しても、治ることはありません。 歯周病の治療をしていると実によく分かります。
顔の色艶が悪い人に治療効果はあまりなく、治りません。 食生活などを改善し、顔の色艶が輝いてくれば、とても良く治ります。
また、家庭菜園をやってみるとよく分かります。 堆肥を毎年入れ、土が良くなると、何でもよく育ち、病虫害にやられることはほとんどなくなります。
化学肥料を続け、劣化した土になると、野菜は大きくなりますが、すぐに病気になり、そうなると農薬も効きにくくなります。 コンニャクやキャベツを連作している畑を見て下さい。
植える前に、クロールピクリンという猛毒で土壌消毒し、その後も恐ろしいほど消毒しますが、すぐに病気になります。 食事指導や、生活改善指導を行なわずに、投薬ばかりする医療はこれに似ています。
士を良くすれば病気にならない、あるいは、食生活を改善すると歯周病は良く治り、風邪もひかなくなる、それをH氏は医学の基本と考え、次のように言っています。 難しい病気で、現代医療を尽くしても治らず、さまよっている患者さんが多数います。
そのような患者さんが、私の所にも訪れてきます。 腰原病、全身性工リテマトーデス、アトピー、心身の重い不定愁訴、それらの多くが治っていますが、私は食事バランス、唆合調整による重心のバランスを整えたにすぎないのです。

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